識者のアドバイス
アート作品の購入を検討している人に対し、レッシュは新著で、「プライスポイントを見定め、落札希望価格の妥当性を評価するための基本を紹介している」。勧めているのは、「その作品、そのギャラリー、そのアーティストが好きかどうか、その作家はどの展覧会に出品してきたのか、落札希望価格は予算内か?」を考えることだ。たとえ後に高値で売却することが目的ではないとしても、すべての美術品の購入は、投資だ。また、その他の代表的なアセットクラスとは異なる働きをするものに対する資金の配分となる。
そのほかレッシュは、次のように述べている。
「アート市場では、特に即時支払いする顧客の場合、(ごく一部の人気の高いアーティストを除いて)10%の割引が認められることが一般的です」「送料は顧客が負担するものだということに、注意すべきです」
また、アートアドバイザーを雇うことには、主に彼らが持つ「知識とアクセス」の面でメリットがあるという。
「新たにコレクターになる人たちは多くの場合、アートアドバイザーによるリサーチを高く評価するでしょう。また、人気の高いアーティストには、取引をするのは定評のあるディーラーと関係を築き、ギャラリーから信頼を得ているコレクターだけと決めている人も多くいます」
そのうえでレッシュは、予算が年間10万ドル(約1550万円)未満であれば、アドバイザーは不要だと述べている。「ギャラリーを見て回り、アーティストたちと交流し、インスタグラムで新たな才能を発見することは、この旅に不可欠な、そして楽しい一面です」。
(forbes.com 原文)