2012年にツイッターが買収したVineを復活させるべきかどうかという彼の質問は、1時間足らずで45万件以上の回答を集めた(投票は米国東部時間18日午後に締め切られる)。
マスクは、2022年10月に440億ドル(約6.8兆円)でツイッターを買収した直後に、Vineの復活を示唆したと報じられており、情報筋は当時ニュースサイトAxiosに、ツイッターがこのアプリを復活させるための予備的な話し合いを行ったと語っていた。
マスクが今回の投票の結果に従う必要はないが、ツイッターを買収して以降の彼を振り返ると、ユーザーの投票結果に基づいて決断を行ってきたことが分かる。
マスクのプラットフォームの運営は、さまざまな論争や波乱に満ちているが、彼はユーザーの投票結果に沿った決断を下してきた歴史がある。2022年12月にマスクは、ツイッターのCEOを退任すべきかどうかをユーザーに尋ね、回答者の57.5%が辞任を支持したことを受けて、後に辞任した。
また、同じ月にマスクは、ツイッターのプライバシーポリシーに違反して彼の居場所を公開した疑いで停止されたジャーナリストのアカウントを、ツイッターが元に戻すべきかどうかを問う投票を行った。そして約59%のユーザーが、これらのアカウントを直ちに復活させるべきだと回答したことを受けて、マスクはアカウントを復活させた。12月には、物議を醸すニュースサイトInfoWarsの運営者で、陰謀論者とされるアレックス・ジョーンズのアカウントを復活させた。
2012年にツイッターが3000万ドル(約46億円)で買収したVineは、翌年1月のサービス開始以降、瞬く間に巨大な支持を獲得し、インスタグラムやスナップチャット、匿名投稿アプリのYik Yakといった当時の新興SNSに対抗した。
このプラットフォームは、ユーザーに6秒以内のごく短い動画を共有させることに特化していた。しかし、開始から4年も経たないうちに、ツイッターはVineを閉鎖すると発表した。同社は閉鎖の理由を明らかにしなかったが、この決定は、ツイッターが財政上の苦境に直面し、いくつものレイオフを経て、当時のCEO、ジャック・ドーシーが会社の売却を模索する中での出来事だった。
さらに、Vineの終了は、バイトダンスがTikTokをリリースしたタイミングとも重なった。TikTokはその後、特にティーンエイジャーの間で、米国で最も人気のSNSアプリのひとつとしての地位を確立した。
(forbes.com 原文)