2024.04.20 16:00

【試乗記】マツダ Mazda3 2.5ターボ「価格は高めだが傑出した大人のハッチバック」

マツダは2024年型マツダ3ターボ向けに「カーボン・ターボ」と呼ばれるパッケージを2023年6月に発表したが、今回試乗したマツダ3ターボ プレミアム プラスではこの仕様を選ぶことはできない。カーボン・ターボは、エクステリアをカスタマイズする比較的限られたオプションに貴重な選択肢が加わるものの、現在はボディカラーが「ポリメタルグレイメタリック」のみとなる。

一方、マツダ3ターボ プレミアム プラスには、非常に美しい6種類のカラーが用意されている。その中でも「ソウルレッドクリスタルメタリック」は、大衆車で選ぶことができる最も印象的なカラーのひとつとして傑出している。
Mazda3 (Mazda)

Mazda3 (Mazda)

すっきりとしたデザインと高級感のある素材が融合したインテリア

2024年型マツダ3ターボ プレミアム プラスのドアを開けると、ナッパレザーをふんだんに使用したシートや、革張りのダッシュボードとドアパネル、そしてドア、ダッシュボード、センターコンソールに付けられたアルミニウムのアクセントを組み合わせた見事な仕立てのインテリアが乗員を迎える。手頃な価格のクルマなので、いくつかプラスチック製のパーツも使われているが、手触りはしっかりしていて丈夫そうだ。ボタンを押した際の感触も手応えがあり、確かな反応と耐久性が確保されている。
Mazda3 (Mazda)

Mazda3 (Mazda)

車内はよくまとまっており、あらゆる要素が注意深く配置され、乗員に魅力的な空間を提供する。2024年型マツダ3ターボ プレミアム プラスには10.3インチのインフォテインメントディスプレイが標準装備されているが、大きなベゼルがじゃまするため、実質的に使える画面の大きさは限られる。

良い面としては、スマートフォンをワイヤレス接続できるAndroid Autoに対応しており、それが完璧に機能することだ。ヒーター付きステアリングホイールや、ヒーターとベンチレーションの両方を備えたシートなど、ぜいたくな快適装備も充実している。このクラスで唯一というわけではないが、マツダ3はベンチレーション付きシートとステアリングヒーターが用意されている数少ないクルマのひとつだ。
Mazda3 (Mazda)

Mazda3 (Mazda)

大人のハッチバック

ラインナップの最上位モデルであるマツダ3ターボ プレミアム プラスの価格は、オプション別で3万6650ドル(約570万円)からと、3万1965ドル(約490万円)から買える2024年型フォルクスワーゲン・ゴルフGTIよりも高価だ。しかし、マツダ3ターボ プレミアム プラスは、より洗練されていて、競合車の多くに欠けている快適性や実用性などの部分に妥協がない。しばしば「大人のハッチバック」と称される所以だ。

評価

いくつかの競合車より価格はやや高めに設定されているが、2024年型マツダ3ターボ プレミアム プラスは、洗練された快適性と実用性が、その値付を正当化する。また、普通のハッチバック車に期待される以上の傑出したドライビング体験を提供するというマツダの取り組みも功を奏し、ゴルフGTIやエラントラNといった業界で有力な車種の魅力的な好敵手として、このクルマを位置づけることに成功している。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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