サムスンは4月15日のプレスリリースで、Galaxy S22シリーズを含む2022年に発売された端末に、Galaxy AIの人気機能を追加することを発表した。このアップデートは同社のOSのOne UI 6.1経由で提供され、5月上旬に展開が始まる予定だ。
リアルタイム翻訳や「かこって検索」、ノートアシスト、生成的画像編集などのサムスンのAI機能のほぼすべてが同社の旧端末でも利用可能になる。
さらに、チャットアシストや電話通訳、AI生成の壁紙など、One UI 6.1の他のAIツールも搭載される予定だ。唯一含まれていない機能はAIを用いたインスタントスローモーション機能だが、これはハードウェアの制約のためだと考えられる。
対象となる2022年製端末のリストには、Galaxy S22、S22 Plus、S22 Ultra、Galaxy Z Fold 4、Galaxy Z Flip 4とGalaxy Tab S8の全モデルが含まれている。前回の発表では、サムスンの2023年版スマホのほとんどに、これらと同じ機能が搭載された。
またサムスンは、さらに古い機種へのAIツールの展開を行おうとしている模様だ。ニュースサイトAndroid Centralが報じたサムスンの従業員によるコミュニティフォーラムへの投稿によると、2つのAI機能(かこって検索とチャットアシスト)がGalaxy S21、Flip 3、Fold 3に搭載されるという。サムスンのプレスリリースには、これらの2021年の端末の記載はないが、5月上旬に展開されることになっているという。
サムスンは以前から、できるだけ多くのGalaxy端末にAI機能を搭載したいと述べてきた。同社のモバイル部門責任者のTM Roh(ティー・エムロー)は先月、どの古いタブレットや端末で最新のAI技術が実行できるかを積極的に検討していると述べていた。
サムスンは、AI技術を上位機種に限定したいのかもしれないが、それと同時に、できるだけ多くの人にモバイルAI体験を届けたいと考えている。
(forbes.com 原文)