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2024.04.17 13:15

大谷翔平選手、会見での「緊張度」が分かる3つのポイント

大谷翔平選手 / Getty Images

大谷翔平選手 / Getty Images

大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者による違法賭博問題が、日米を騒がせている。4月12日には、大谷選手の口座から違法賭博の胴元側に1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正に送金したとして、水原容疑者は銀行詐欺容疑で米ロサンゼルスの連邦地検に訴追された。
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この問題に関して、大谷選手は米国時間3月25日に初めて会見を行った。その内容や状況は、見る側の心情や感情により、さまざまな意見が出ている。

もちろん筆者も一人の「受け取り方」としての考えはある。しかし、今回それには言及しない。それよりも、あの会見における注目すべき点がある。それは大谷選手の顔に現れていたある現象だ。相当な緊張とストレスに直面していたことを、3つのポイントで測ることができたことだ。

そのポイントとは、「リップノイズ」「フィラー」「唇噛み」の3点だ。大企業のトップたち(それなりにトレーニングを受けていると思われる)と比べると格段に少ないものの、通常時の大谷選手と比べたら目立って増えていた。

「リップノイズ」

話の始めに「チッ」と言う舌打ちのような音が出てしまうことがあるだろう。筆者がこれを大谷選手に感じたのは、今回が初めてだった。これに気づいたことをきっかけに、今回の会見映像を何度も見直し、聞き直し、過去の映像や先日の会見後のインタビューと比較してみた。
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過去のインタビューでそのような音が気になったことがなく、また当該の会見よりも後、直近のインタビュー時の映像でも、この音が耳に残ることはなかった。

この音を「リップノイズ」という。今回の場合、厳密には唇が発する雑音ではなく、話始めに伴い口の中で舌が動き始める時、口腔内の渇きにより舌が周りにへばりついており、それを剥がすときに出てしまう音なのだ。人は緊張すると口の中が渇き、ドライマウスになる。それが原因で音が出る。それが舌打ちのように発せられてしまう。

過去の映像を見ていると、通訳をしてもらっている間に口の中で歯茎の周りを舌でぐるっと一周動かしている様子が何度も見受けられた。なるほど、これで口の中の潤いをキープしつつ話しやすくしていたのだ。

しかし、さすがに先日の会見は状況が重たい。口の中を舌をぐるっと動かして湿らせると、話しやすくはなるが、一方でその表情は少々滑稽で、悪気はなくとも真剣味がなく見える傾向があり、不適切だ。それをわかっていて、やらないようにしたのだろう。もしくは、それができないほどの緊張だったのか。いずれにせよ、それをしなかったため、舌打ちのようなリップノイズが多発していたわけだ。

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文=日野江都子

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