イスラエル国防軍トップのヘルジ・ハレヴィ参謀総長は米国時間4月15日、「イスラエルは次のステップを検討している。我が国の領土に向けた大量のミサイルやドローンの発射には報復で対応する」と語ったとニュースサイトのAxiosは報じた。
AP通信は、ハレヴィ参謀総長がこの発言を行ったのは、イランからの攻撃を受けたネヴァティム空軍基地を訪れた際のことだったと伝えている。
イスラエルが報復措置に出るというニュースが報じられたのは、フランスのマクロン大統領や英国のキャメロン外相など世界のリーダーたちが、中東での戦争のさらなる激化を避けるためにイスラエルに自制を促す中でのことだった。
バイデン大統領は14日、イスラエルのネタニヤフ首相に対し、米国はイスラエルのイランに対する報復には参加しないと伝えた。国防総省のジョン・カービー報道官は、NBCの『ミート・ザ・プレス』で、「イスラエルがどう反応するかは、彼ら次第だ。我々はそれを理解し、尊重する」と述べつつも、「米国はイランとの戦争を望んでいない」と付け加えた。
イランは、イスラエルが4月1日にシリアのイラン大使館を空爆で破壊し、最高司令官と6人を殺害したことへの報復としてイスラエルを攻撃した。
イランは、今回の攻撃が「終結した」と述べたが、イスラエルがさらに紛争をエスカレートさせれば「かなり厳しい対応」を行うとも警告した。国連のグテーレス事務総長は14日、「中東はいま、瀬戸際にある」と述べてイスラエルに自制を促している。
(forbes.com 原文)