2024年のみずがめ座η流星群
世界で最も有名な彗星であるハレー彗星(1P/Halley)が太陽系に残したちりや破片によって引き起されるみずがめ座η流星群は、2024年に3つある月明りの影響が最小の時にピークを迎える流星群の1つだ。そのため今年の「みずがめ座η流星群」は、ピークの夜に暗い場所を探して見に行く価値が十分にある。どこから見る場合でも、流星群の放射点が位置するみずがめ座が空高く見える真夜中頃に外へ出るのがよい。南半球ではさらに高い位置に現れるので、赤道より南の地域では、みずがめ座η流星群の期間中により多くの「流れ星」を見ることができる。
月とみずがめ座η流星群
今年のみずがめ座η流星群を誰もが楽しみにしている理由は、月の出ていない夜にピークになるからだ。みずがめ座η流星群は新月の2日ほど前にピークを迎える。ピークの夜、月は輝面比はわずか7%の細い三日月で日の出の1時間ほど前に昇るため、観察の邪魔にならない。2023年のみずがめ座η流星群のピークは満月のおかげで台無しだった。みずがめ座η流星群を撮影するには
カメラを三脚に載せ、30秒間露光を続けていけば明るい流れ星を1つか2つおさめられるかもしれない。一眼レフかミラーレス一眼カメラを夜空がきれいに撮れるように設定する。設定ができたら、カメラを連続撮影モードにして撮れるだけの枚数を撮る。あとで全体に目を通して「流れ星」がいくつか写っているかどうかをチェックしよう。みずがめ座η流星群を快適に見るために
「流れ星」を見るために特別な機器は必要ない。可能であれば、照明の少ないところ、たとえば街灯のない郊外やダークスカイが認定した星空保護区へ行くとよい。雲のない空が広く見える夜を選び、快適に過ごすためにローンチェアと毛布を持っていくのを忘れずに。目を暗闇に慣れさせることは絶対条件だが、それには30分から1時間必要。(その間にスマートフォンを見ないこと、さもないと暗さに慣れた目が元に戻ってしまう)。(forbes.com 原文)