宇宙

2024.04.17 15:00

太陽系外の地球型惑星にも「樹木」は生育するか?

かじき座の方向約100光年先にある赤色矮星TOI-700を公転する地球型系外惑星TOI-700 dの想像図。半径が地球の約1.2倍の岩石惑星で、主星のハビタブルゾーン内に位置する(NASA's Goddard Space Flight Center)

地球の樹木種の多くが、大気の環境フィルターとして機能している。系外惑星の樹木も、同じ特性を進化的に選択しているだろうか。
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レオンによると、樹木のろ過プロセスによって樹木自体の環境が改善される程度には、この特性が同様に現れている可能性があると考えられる。有害物質除去作用などのプロセスを通じた局所的な環境の制御は、生命にとって重要な特性の1つかもしれないと、レオンは指摘した。



今後新たに発見される系外惑星に樹木があるかどうかを判別する方法はあるだろうか。
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レオンによれば、樹木のような大型の植物が実際に進化し、地表の大部分を覆っているとすると、望遠鏡で地表を観測することによって検出できる可能性がある。将来、太陽系外の森林が検出されることもあるかもしれないと、レオンは続ける。

もし近い将来、地球から太陽系外の森林を検出できるようになり、一部の遠く離れた系外惑星に実際に森林が見つかるとすれば、太陽から1000光年以内にいる異星人の天文学者も、同じことを実行できる可能性が高い。

このようにして森林は、遠方から検出可能なシグナルを地球自体が生成するのに寄与していると、レオンは述べた。

系外惑星の森林が及ぼす全球的影響

森林が十分に広く分布している場合に限り、森林が存在する惑星の生態環境に対して永続的な深い影響を及ぼすことは間違いないと思うと、メンドンサは指摘する。

ここでの教訓は、地球では樹木が進化の舞台に遅れて登場したにしても、地球に生息する生命は、今も残る雄大な森林なしでは考えられないだろうということだ。

森林のない地球の状況は暗澹たるものだと、エドワーズは表現する。森林は地球上で最も生物種の多様性に富んだ場所であり、樹木は他の生物集団の多様化と共存を促進すると、エドワーズは続ける。もし植物が樹木になる方法を見出せなかったとすると、地球ははるかに無味乾燥な場所になっていると思われ、恐らく我々(人類)もここにいないだろうと、エドワーズは話した。

forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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