2024.04.16 16:00

トヨタが新型「4ランナー」を米国で発表、ハイラックスサーフの系譜を継ぐSUV

2025年型トヨタ 4ランナー トレイルハンター(Toyota)

トヨタの「4Runner(4ランナー)」は40年以上前から同社のラインナップにおける定番商品であり続けている。15年ぶりにモデルチェンジした新型の登場で、トヨタのボディ・オン・フレーム構造車のラインナップは完全に刷新されることになった。2021年に発表された3代目「ツンドラ」フルサイズピックアップを皮切りに、トヨタは「TNGA-F」プラットフォームを活用して「セコイヤ」、「タコマ」、「ランドクルーザー」、そしてレクサスの「GX」と「LX」と、次々に大型SUV・ピックアップトラックのモデルチェンジを進めてきた。第6世代の2025年型4ランナーは、少なくとも北米ではその締めくくりとなる。

初代4ランナーは「ハイラックス」ピックアップをベースに製造されたSUVとして1983年に発売された(日本では「ハイラックスサーフ」という車名で販売された)。この時代のピックアップから派生したほとんどのSUVと同様に、初代4ランナーはボディ後部に着脱可能なハードトップを備えており、これを取り外すと、前席の後ろに仕切りのないハーフオープンのピックアップとして使えるのが特徴だった。

この構造は第2世代になると廃止され、1995年に発売された第3世代では「ランドクルーザー プラド」とプラットフォームを共有するようになった。この関係は現在も続き、さらにトヨタのボディ・オン・フレーム構造車すべてにまで拡大されている。最新型のランドクルーザー(250系。日本では「ランドクルーザー250」、北米では単に「ランドクルーザー」と呼ばれる)とレクサスGXは、他の市場で販売されているプラドの実質的な兄弟車だ。

2025年型トヨタ 4ランナー TRD Pro(Toyota)2025年型トヨタ 4ランナー TRD Pro(Toyota)

デビューが2009年まで遡るにもかかわらず、いまだに第5世代の現行型4ランナーは驚くほどよく売れ続けている。その間に、日産エクステラやシボレーS-10など、主なオフロード志向の2列シートを持つ中型SUVはほとんど市場から脱落し、現在はジープ・ラングラーやフォード・ブロンコが4ランナーの主な競合車として残っている。

日産パスファインダーやフォード・エクスプローラーといったその他の車種は、オンロードでの通勤を主な使用目的とした大型の3列シート車に成長した。4ランナーでさえ、今や3列シートのオプションが用意されており、新型でもそれは継続されている。そうして4ランナーは発売から年月が経った旧モデルとなるにもかかわらず、比較的好調な販売を維持しているのだ。
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翻訳=日下部博一

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