こうした開発の現場を支えているのが、AIの導入を支援するインフラツールの数々だ。Baseten(ベーステン)、LangChain(ラングチェーン)、Unstructured(アンストラクチャード)をはじめ、多くの企業が2023年に急成長を遂げて今回リスト入りした。
ほかにもAI開発はさまざまな形で加速している。たとえば、Anduril(アンドゥリル)は防衛技術に特化して28億ドル(約4290億ドル)を調達し、Insitro(インシトロ)は創薬で6億4300万ドル(約990億円)を集め、Figure AI(フィギュアAI)は人型ロボットの開発で7億5400万ドル(約1160億円)を獲得した。
最新のAI技術をシームレスに自社アプリに組み込んでいる企業もある。Abridge(アブリッジ)は音声認識と言語要約を用いて、医師の診察を受けた際のやりとりを自動で文書化し記録するサービスを提供。Notion(ノーション)はGoogle WorkspaceやMicrosoft Officeを凌駕するべくデジタルワークスペース市場に参入し、Perplexity(パープレキシティ)は検索エンジンの改革をめざしている。
AI分野ではかつてなく競争が激化している。フォーブスの審査には今年、昨年の2倍を超える約1900件の応募があった。しかし、業界内の多様性は依然として低く、女性が共同創業者となっている企業はわずか12社で、このうち最高経営責任者(CEO)を女性が務めているのは昨年と同じく5社にとどまった。