スウィフトの「You Belong With Me」や「Fearless (Taylor's Version)」、「Cruel Summer」、「Is It Over Now? (Taylor's Version)」、「ME!」を含むヒット曲のいくつかは、すでにライブラリから削除されていたにもかかわらず、11日の時点で動画内での利用が可能になっていることが確認された。
ニューヨーク・タイムズ紙は、スウィフトはUMGに所属するアーティストだが、彼女の楽曲の作詞・作曲権と録音権はUMG傘下のユニバーサル・ミュージック・パブリッシング・グループが所有していると報じている。スウィフトが2018年から所属するUMGとTikTokとのライセンス契約は、1月31日で失効している。
UMGは、TikTokが提案したアーティストとソングライターへの報酬が「同様の主要なプラットフォームが支払う報酬に比べて極端に低かった」と主張していた。
フォーブスは今回の楽曲の復活についてTikTokとUMGにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
フォーブスは、スウィフトの保有資産を約11億ドル(約1690億円)と試算している。彼女は、昨年10月にビリオネアになった後、今年初めてフォーブスの世界の富豪ランキングに登場した。
UMGは、1月に自社のアーティストの楽曲がTikTokで利用できなくなることを発表した際、「アーティストへの補償」や「人工知能(AI)の有害な影響からアーティストを守ること」、「TikTokユーザーのオンライン上の安全性」という3つの重要な問題についてTikTokに迫ったと述べていた。
TikTok側は、これに対し、UMGの主張は誤りであり、10億人以上のユーザーを抱える強力なプラットフォームから手を引くレーベルは「利己的」だと述べていた。
(forbes.com 原文)