サービス

2024.04.12

インスタ、「性的脅迫」から未成年を保護するDM用フィルター機能搭載へ

rafapress / Shutterstock.com

米メタは11日、SNSで知り合った相手に誘導されて裸や性的な画像を送付してしまい、脅迫の被害に遭う「セクストーション(性的脅迫)」から10代の少年少女を保護するための新しい安全機能をインスタグラムに搭載すると発表した。まもなく新機能のテストを開始するという。

性的な写真や動画をだまし取られ、「ネットにさらす」「拡散する」などと脅されて金銭を要求されるセクストーションの被害件数は増加傾向にある。子どもや10代の若者が標的となる事例が増えており、警察も警告を発する中、SNS上で未成年ユーザーをどのように守るかが課題となっていた。

メタは、こうした問題や、ヌード画像を一方的に送り付けられる迷惑行為に対処するため、インスタグラムのダイレクトメッセージ(DM)に「ヌードフィルター」を近く導入すると発表した。インスタグラムが性的な画像を共有・要求する場として利用され、詐欺被害も生じていることを同社は認めている。

この新機能は、送信されたヌード画像を自動的に検出して「ぼかし」を入れる。また「送信する前によく考える」ようユーザーに促し、「返信しなければならないというプレッシャーを感じる必要はない」と伝え、気が変わったなら送信を取り消すことが可能だと注意喚起する。

フィルター機能は、ユーザーに受信した画像を削除するか表示するかの選択肢を提供する。また、センシティブな画像をオンラインで送信する場合、同意なしに画像が共有されたりスクリーンショットを撮られたりするリスクや、相手が身元を偽っている可能性があることなど、注意すべきポイントやヒントをユーザーに提示する。

メタによると、この機能は全世界の18歳未満のユーザーを対象に「デフォルトで有効」になり、成人に対しては「有効にするよう促す」通知が届く。
次ページ > ヌード画像、運営に見られる?

翻訳・編集=荻原藤緒

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事