マネー

2024.04.14 12:00

「お金への抵抗感」と上手く付き合い、金銭的に成功する方法

木村拓哉
次のステップは、こうした信念を捉え直すことだ。お金をストレスの原因とみなすのではなく、お金は成長のツールであり、ポテンシャルであると考えよう。以下のような再解釈は有効だ。

豊かさのマインドセット「いくらあっても足りない」という考え方から、「いくらでも先を目指せる」に切り替えよう。こうしたマインドセットは、金銭的チャンスへのオープンな姿勢を培う

・失敗から学ぶ:金銭面での挫折には、得難い教訓があることを認めよう。失敗は、より賢くお金を扱えるようになるために必要なステップなのだ

・お金を、自分の価値を示すものではなく、リソースとして見る:お金は、あなたの人としての価値をはかるものではなく、ツールであることを理解しよう

新たな視点を意識的に取り入れ、日常のなかで咀嚼し実践して強化することで、お金についての理解は徐々に置き換わっていく。こうして得た新たな基盤は、金銭的成功へと飛躍するための踏み台になるだろう。

ビジネスの領域で、抵抗感を克服する

ビジネスオーナーや起業家にとって、抵抗感の弊害はとりわけ大きい。金銭的リスクを取ることへの恐れは、イノベーションや成長を阻害しかねないからだ。こうしたハードルを乗り越えるために必要なことを、以下に挙げよう。

・リスク回避的なマインドセットではなく、リスクを意識するマインドセットを培う:計算されたリスクは、しばしばビジネスの拡大に不可欠であることを理解しよう

・パートナーシップとメンターシップを活用する:メンターに助言を求め、パートナーと協働して、金銭的負荷を分かち合いつつ、専門知識を共有しよう

・定期的に財務評価を実施する:ビジネスの財務状況を定期的に評価し、改善や調整の余地のある部分を特定しよう

忘れないでほしいのは、抵抗感はしばしば、ブレイクスルーの直前に最も大きくなることだ。金銭面での不安と向き合い、恐れと正面から対峙することで、ビジネスとお金が織りなす複雑な網をかいくぐっていく、たくましさと機知を身に付けることができる。

「お金との関係性」の質を高め、行動の原動力にする

お金への抵抗感を克服することの究極的な目標は、お金との関係性の質を、恐怖と不足に基づくものから、豊かさとエンパワメントに基づくものへと転換させることだ。

お金を、人生におけるポジティブな力とみなすことができれば、前向きな姿勢で必要なアクションをとり、豊かさの安定した基盤をつくり、さらなる成長を実現できる。

このプロセスは、短距離走ではなくマラソンだ。粘り強い取り組みや、内省、心の奥底に存在する信念と向き合う意志が必要になる。

だが、そこから得られる、「お金に対する新たなマインドセット」の価値は計り知れない。日常生活において、よりしっかりした心の安定と満足を得られるだけでなく、それまで手が届かなかった金銭的チャンスの扉が開かれるのだ。

まとめよう。お金に対する抵抗感は、気付かないうちに、あなたの金銭的ポテンシャルを損なうおそれがある。抵抗感の根本を理解し、信念を解釈しなおし、マインドフルネスを実践することで、抵抗感という足枷を壊すことができる。

もっと豊かな未来に続く道は、すぐそこにある。お金との関係を、もっと調和がとれた力強いものにするために、最初の一歩を踏み出そう。そして、金銭的チャンスのドアが、目の前で大きく開くのを見逃さないようにしよう。

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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