・ブルージェイズ:2億2716万6660ドル(前年比約1250万ドル増)
・オリオールズ:1億47万6440ドル(同約2900万ドル増)
・レイズ:9852万3712ドル(同1900万ドル増)
野球専門の統計サイトFangraphs.comによると、ヤンキースの先発ラインナップには25歳以下の選手が4人いる。フアン・ソト(25)、アンソニー・ボルペ(22)、オースティン・ウェルズ(24)、オズワルド・カブレラ(25)だ。
レッドソックスの先発ラインナップでは、トリストン・カサス(24)、セダン・ラファエラ(23)、エマニュエル・バルデス(25)の3人が25歳以下だ。
Fangraphs.comによればヤンキースは、球団の年俸総額が所定額を超えると課される「ぜいたく税」の4つの基準額のうち、もっとも高い2億9700万ドルを約900万ドル超過している。シーズン終了までに年俸総額を減らさなければ、多額のぜいたく税を払うことになる。
レッドソックスの年俸総額は、最も低い基準額2億3700万ドルを6000万ドルほど下回っている。
ヤンキースは今シーズン、年俸2700万ドル超の選手を5人抱えている。アーロン・ジャッジ(4000万ドル)、ゲリット・コール(3600万ドル)、ジャンカルロ・スタントン(3200万ドル)、フアン・ソト(3100万ドル)、カルロス・ロドン(2783万3333ドル)だ。
ワールドシリーズ後にフリーエージェントとなる予定のソト以外の4人は、複数年の超大型契約である。
レッドソックスで今年の年俸が2700万ドルを超える選手は、ラファエル・ディバース(2950万ドル)のみ。1800万ドルを超える選手に、トレバー・ストーリー(2250万ドル)、吉田正尚(1860万ドル)、負傷で今季絶望視されているルーカス・ジオリト(1800万ドル)の3人がいる。
ESPN.comは各球団の選手の平均年齢をまとめている。ア・リーグ東地区の平均年齢はブルージェイズ30.0歳、ヤンキース28.8歳、オリオールズ28.6歳、レイズ28.4歳、レッドソックス28.2歳。
要するに、球団間で平均年齢はさほど変わらない。MLB全球団で最も若いのはクリーブランド・ガーディアンズの平均27.0歳だ。
年俸総額からは、球団の方向性を垣間見ることができる。レッドソックスのファンにとっては、長年のライバルであるヤンキースが年俸総額とスター選手を増やし続けていることは由々しきことだ。また、応援する球団が年俸総額を増やさず、勝利を求めてインパクトのあるフリーエージェント選手を獲得しようとしないことも見過ごせないはずだ。
(forbes.com 原文)