このアプリは、最初に居住地域(ゴミを捨てる場所)を設定しておくと、カメラで捉えたモノをAIが自動判別して、その地区の分別方法に従った回収方法が示される。現在位置から5キロメートル以内にそれを販売できる場所があれば一覧表示され、どこがいちばん高く買ってくれるかを比較できたりする。ためしに針金の切れ端を判定させたところ、即座に小さな金属片であることを認識して、正しい回収方法を示してくれた。
また、再利用やアップサイクルの提案も、あれば示される。たとえばペットボトルなら、ペットボトルを使ったアーティストのリンクが紹介されるといった具合だ。その再利用方法の提案を自分から投稿することも可能だ。
Trash Lensの創設者で代表の山本虎太郎氏は、子どものころから空き箱などで工作するのが大好きで、「何も考えずにゴミを捨てるのはもったいない」という意識を抱いていた。高校生のときにこのアプリの原型を開発。大学時代の3年間は環境スタートアップ、ピリカのインターンでエンジニアとして環境問題へのビジネスアプローチを学んだ。
販売できそうなものは、リサイクルショップでの相場価格が示されるほか、ショップへの問い合わせもアプリ内のチャットで完結できる。こうした、関連業者とユーザーとの売買取引を最後までサポートする仕組みが便利なのだが、さまざまな再利用のアイデアを閲覧できる楽しさもある。今後とも、企業や行政と連携して、ゴミ、あるいは資源を「手放す人の満足度も高める」仕組みとして強化していくということだ。
東京23区および政令指定都市を中心に利用が可能。Android版、iOS版ともダウンロードは無料。
プレスリリース