そんな詐欺活動の状況を迷惑電話対策アプリ「Whoscall」で識別した詐欺活動のデータをもとに、2023年の世界の詐欺状況を発表している。
それによると、日本でアプリが検知した詐欺・迷惑電話のうち26%が海外からの着信で、発信元は日本の電話番号を装った海外からの発信が73%、次いで米国の22$、イギリスの3%と続いている。やはり海外からの着信だと、不審に思われるため、日本の電話番号を生成して電話をかけているようだ。また、かけるたびに電話番号を変えるアプリも利用されており、電話番号で認識するのは難しくなっている。
また、ユーザーがURLの安全性を確認する機能の判定状況を調べたところ、危険性のあるURLは15%程度で、それに気づかずにアクセスしてしまうと、フィッシング詐欺などに引っかかる可能性がある。
最近は、SMSやメールに届く文章も巧妙になってきており、疑っていないと騙される人も多いのではないだろうか。特に日本では、「偽会員サイトのログイン」「悪意のあるソフトウェアダウンロードの誘導」「偽ショッピングサイト」が多く検知。Amazonや三井住友銀行、PayPayなどを装い、一見本物に見えるURLも利用されており、かなり注意が必要とのこと。騙されないよう、セキュリティ対策をしたり不審なメッセージや電話にはかかわらないことを心がけたい。
出典:Whoscall「世界詐欺レポート2023を公開」より