ウクライナの投資家も選出
また、フィンテック以外では、ウクライナのキーウを拠点とするアーリーステージのベンチャーキャピタルFlyer One Ventures(フライアー・ワン・ベンチャーズ)を設立したともに26歳のOleksii Yermolenko(オレスキー・ヤーモレンコ)とElena Mazhuha(エレーナ・マシュハ)らが選ばれた。同社は、世界的な不況とロシアとの戦争にもかかわらず、約38億ドルと評価されるポートフォリオを持ち、事業を拡大している。さらに、LocalGlobe(ローカルグローブ)のパートナーであるアッシュ・アローラ(28)は、暗号資産やAI、ヘルスケアを含むさまざまな分野のアーリーステージのスタートアップに投資している。彼の投資先には、2022年に30億ドルの評価額で1億ドルを調達した英国のメタバースゲーム企業Improbable(インプローバブル)などのユニコーンが含まれる。
次のユニコーンを探す他の投資家としては、ダニエル・ディポルド(29)とヘクター・メイソン(29)が挙げられる。EWORと呼ばれるアクセラレーター・プログラムの共同設立者であるディポルドは、水中フライホイール企業のThaleronやインフルエンサーマーケティングのデータ企業ThisThatといった企業に投資しており、両社ともプログラムの参加から半年後に3000万ドル以上の評価額を達成した。
英国のベンチャーキャピタルEpisode 1(エピソード1)でゼネラルパートナーを務め、Focal(フォーカル)の創業者でもあるメイソンは、創業者が投資家や他の起業家に製品やビジネスアイデアを披露するイベントのデモデーを年2回開催している。
アプローチはそれぞれ異なるが、今年の受賞者に共通しているのは、現状に挑戦する姿勢だ。「ビジネス環境はダイナミックです。起業家はさまざまな環境に適応することを求められるのです」とAlluvialのシュミートは語った。
(forbes.com 原文)