2017年に始動したYouTube TVの加入者数は、2023年末時点で800万人を突破したと報告されており、Charter(チャーター)やComcast(コムキャスト)、DirecTV(ディレクTV)に次ぐ第4位の有料テレビ配信事業者となっている。チャーターとコムキャストの加入者数は、それぞれ約1400万人だが、モフェットナサンソンは、今後の数年間でYouTube TVの加入者数が毎年150万人ずつ増加し、2026年末に1240万人に達すると予測している。
それとは反対に、チャーターやコムキャスト、ディレクTVの3社は、加入者離れの影響を受け続ける見通しだ。2023年には100万人がチャーターを解約し、200万人がコムキャストを解約した。2023年のケーブルTVの解約者は、他のネットワークを含めると380万人にも達していた。
それに比べてYouTube TVの加入者数は、2022年半ば以降に約300万人増加しており、グーグルは2023年に最も成長した同社のプロダクトがYouTube TVだと述べていた。
一方で、vMVPDを含む有料テレビの世帯普及率は現在、55%を下回り、1989年以降で最低となっている。モフェットナサンソンは、MVPD解約者の26.5%が最終的にvMPVDサービスに移行したと推定している。