だが昨年10月、ウクライナへの米国の追加支援がロシアに融和的な米下院議員たちの手で阻まれると、ウクライナ軍の防空部隊は対空ミサイルが不足し始めた。
現在、ロシア空軍のスホーイの一部はもっと前線近くまで出てきて、射程40kmの滑空爆弾ではなく短距離ロケット弾で攻撃するようになっている。
Inflight combat footage of a Su-25 Rook pitching 80-mm unguided S-8 aircraft missiles on AFU positions in the Chasov Yar area. pic.twitter.com/4tgIBcbGza
— Blackrussian (@Blackrussiantv) April 7, 2024
別の映像では、ロシア軍機のパイロットがウクライナ側の携行式対空ミサイルに備えてフレア(赤外線誘導ミサイルを欺くための熱源となるおとり)を発射しているが、これは不要だった。地上からミサイルは飛んできていない。
Russian assault on the crows nest of Chasiv Yar supported by Su-25 in a CAS role. I think this is the first time I’ve seen Su-25 operating in close air support role directly over the frontline in this war. pic.twitter.com/YIm1bYkNed
— ayden (@squatsons) April 4, 2024
ロシア軍は4日から5日にかけて、市郊外に配置されている第23歩兵大隊の陣地に突撃を繰り返した。例によって大きな損害を被りながらも、少なくとも少数の部隊が市の最も外側を走るゼレナ通り沿いに陣取った。ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は5日の戦況評価で「チャシウヤールで近く市街戦が始まるかもしれない」と分析している。
チャシウヤールの守備隊を悩ませている最大の問題は砲弾不足で、これに関しては欧州の支援諸国が解決に奔走している。ただ、対空ミサイル不足もそれに次いで大きな問題だ。