巧妙な偽サイトをブロックチェーンで見破る「ボーグアイ」

BORG EYE公式ホームページより

BORG EYE公式ホームページより

アマゾンやら銀行やら、近ごろは政府機関までも、本物そっくりな偽サイトでお金や個人情報を奪おうとする巧妙なフィッシング詐欺が横行しているが、ある程度の知識がなければ見破るのは難しい。用心しすぎてうっかり本物のサイトからのお知らせを削除してしまったり、迷惑極まりない。だが画期的な詐欺対策サービスが登場した。最初から偽サイトを作らせない仕組みがそこにある。

ソフトウェア開発を行うボーグテクノロジーは、独自開発の「ブロックチェーンと分散ファイルをつかった特許技術」を基盤とする画像真偽性判定テクノロジーにより、フィッシング詐欺を未然に防ぐクラウドサービス「BORG EYE」(ボーグアイ)の提供を開始する。

サイト運営者は、企業ロゴなどの画像に改ざんやコピーができない「証文画像」を埋め込んでもらう。アプリがこれを見て、本物かどうかを判断するわけだ。同社は「お札の偽造防止技術のような仕組み」だと説明している。一般ユーザーは、無料のBORG EYEアプリをスマートフォンにインストールしておくだけ。偽サイトを開いたときに自動判定されて警告が出る。

利用料は、もっとも安いエントリーコースが初期設定費用10万円、月額1万円から。クラウドサービスなので、サイト運営者側は特別な設備やシステムは必要ない。申し込みから1週間程度で利用が開始できる。

現在は、東京都板橋区の大山商店街が先行導入し、実証試験を行っている。1日の買い物客が約3万人というこの巨大商店街では、イベントやコミュニティー事業も活発で、ECサイトも運営しているため、利用客が詐欺被害に遭わないようBORG EYEの導入を決めたということだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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