2022年のブラジル大統領選でジャイール・ボルソナーロ前大統領がルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領に敗れた後、ボルソナーロ支持者がブラジルの連邦首都ブラジリアで暴力沙汰に発展する抗議行動を起こした。
この攻撃は結局、軍事クーデターの発動には至らず、400人以上の暴徒を逮捕する結果となった。襲撃事件の後、デ・モラエスは、ボルソナーロ本人を含む責任者の広範囲におよぶ捜査と訴追を開始、ブラジル政界では偏向的な人物としてみなされた。
2022年2月、デ・モラエスはボルソナーロを支援する「デジタル民兵」の調査を開始した。ロイターが入手した警察の報告書によると、ネット上のインフルエンサーで構成されるこれらのグループが、フェイクニュースや選挙詐欺の陰謀を広めるために「組織的な行動」を行っていることを示唆する証拠があるという。
ボルソナーロ派の人々はデ・モラエスの取り組みを政治的動機によるものだと非難しているが、現大統領の側近たちは彼の取り組みを称賛している。
「ソーシャルネットワークの規制は急務だ」と、ブラジルのホルヘ・メシアス司法長官はXへの投稿で述べた。「海外に住む億万長者がソーシャルネットワークをコントロールし、法の支配を侵害し、裁判所の命令に従わず、当局を脅迫するような社会では生きていけない。社会の平和は譲れない」
イーロン・マスクの純資産は1925億ドル(約29兆円)と推定され、現在世界で3番目に裕福な人物となっている。マスクは2022年11月にツイッターを440億ドル(約6.6兆円)で買収し、現在同社の約74%を所有している。
(forbes.com原文)