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2024.04.10 10:30

ブラジルとイーロン・マスクの熾烈な争い、命令違反で1日300万円の罰金も

Antonio Masiello/Getty Images

ブラジル最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事は、SNSアプリのX(旧ツイッター)を所有するイーロン・マスクに対し、同社と同国政府との対立が激化しているとして調査を命じた。ブラジルはXについて、影響力のあるアカウントを多数もつプラットフォームである同社が、誤情報やフェイクニュースを拡散していると非難している。

先日、Global Government Affairs(グローバル・ガバメント・アフェアーズ)のXアカウントは、「ブラジルで人気のある特定のアカウント」がブロックされたことを確認した。その一方で、Xはどのアカウントが対象となったかを明らかにすることを制限されており、どの投稿が法律に違反しているのか、そしてブロックするよう命令が下された理由について同社は関知していないとしている。

しかし、マスクは先週土曜日(米国時間)の夜、この命令は違憲であるとして、部下にアカウントの復活を命じ、デ・モラエスの辞任または弾劾を要求した。

日曜日に出された裁判所命令で、デ・モラエスはマスクが「偽情報キャンペーン」を始めたと非難し、「司法への不服従と妨害を扇動」し、「犯罪者や詐欺的なニュースを広める人物のプロフィールをブロックすることに関してブラジルの裁判所が出した命令を遵守していないと宣言」した。

デ・モラエスは、マスクが司法妨害、犯罪組織、犯罪扇動を行ったかどうかを判断するため、マスクの行動を調査するよう命じ、Xが以前の裁判所命令に従わなかったり、以前に禁止命令を受けたアカウントを再び復活させたりした場合、同社に1日あたり10万レアル(約300万円)の罰金を科すとした。

マスクはXへの投稿のなかで、デ・モラエスからブラジルのX従業員を逮捕し、ブラジル国内からのXへのアクセスを遮断すると脅されていると非難した。
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翻訳=江津拓哉

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