今秋予定されているiOS 18に関する事前情報は、キサイティングなAI機能の強化が期待されている。しかし、メッセージング関連でまた別の重要な変更がある。アップルはグーグルなどからの圧力についに屈し、iPhoneでRCSを利用できるようにする。
RCSは、現在AndoridとiPhoneの間のメッセージで使われている1990年代のSMS(ショートメッセージ)から大きなステップアップしたサービスだが、欠点もある。GoogleメッセージとiPhoneのメッセージアプリの間では、エンド・ツー・エンドの暗号化がないことはほぼ確実で、アップルユーザーはRCSがもたらすであろう制御不能な「スパムの雪崩」のリスクを負うことになる。
そこでグーグルは、iOS 18が公開される前にこの問題を解決しようと対策レベルを引き上げた。もちろんこれにより、グーグルがアップルにRCSを導入させるために並べてきた魅力の一部をなくすリスクがある
メディアを送信したり、入力中のインジケーターが表示されるのはユーザーにとって楽しいことだが、 おそらく最大の変化はRCSを使った広告であり、この比較的新しいセグメントの価値は急速に高まっている。「かつてないレベルの顧客ターゲティングと100%保証されたブランドのviewability」をもたらすとされるRCSは、ユーザーを一種の『囚われの観衆』にし、Eメールで使われるようなフィルターがないことから、世界最大の広告メディアになる可能性がある。
アップルが新たに10億人以上にRCSを提供するのに先立ち、グーグルは「RCSが数百数千万のiPhoneユーザーに公開され、スパムリンクが間違いなく増えることになる前に、あらゆる方法でプラットフォームを安全にする」ための変更を行おうとしているとGoogle Piexelに特化したサイトであるPiunikawebが報じている。