月が太陽を完全に隠す皆既日食が8日、北米を横断するかたちで観測された。皆既日食が見える地域はメキシコの太平洋沿岸地域から北東に向けて移動し、米国のテキサス州、中西部、ニューヨーク州北部や北東部ニューイングランド地方、カナダ大西洋沿岸を通過。数千kmにおよぶ通路が、数分にわたり暗闇に包まれた。皆既日食の米国横断は7年ぶり。
米航空宇宙局(NASA)によると、皆既日食はメキシコ西部マサトラン近郊で8日午前11時7分(日本時間9日午前3時7分)ごろに見え始めた。
皆既日食は、それから30分もせずに国境を越えて米国に移動。中西部オハイオ州クリーブランドには午後3時15分(日本時間9日午前4時15分)ごろ、北東部バーモント州バーリントンには午後3時27分(同9日午前4時27分)ごろに到達した。
米国の一部地域では曇り空により視界が遮られたが、テキサス州やメーン州北部、ニューハンプシャー州の一部地域は快晴に恵まれ、非常に良い条件で日食が観測された。
米バーモント州で撮影された皆既日食(Noam Galai/Getty Images)
米コロラド州リトルトンで撮影された部分日食(RJ Sangosti/MediaNews Group/The Denver Post via Getty Images)
米バーモント州で撮影された日食(Noam Galai/Getty Images)
米テキサス州ダラスで撮影された、皆既日食直前の太陽(Keegan Barber/NASA via Getty Images)
メキシコ西部マサトランで撮影された皆既日食と部分日食を時系列に並べた画像(Hector Vivas/Getty Images)
米バージニア州アーリントンで、部分日食を観測する人々(Andrew Harnik/Getty Images)
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forbes.com 原文)