マイクロソフトのCopilot(月額3200円)に対するユーザーの反応が今1つだったことを考えると、グーグルがGeminiを活用した検索サービスでそれ以上の成果を上げるかどうかは不透明だ。
グーグルはハブスポットを買収するのか?
米国時間4月4日、グーグルによるハブスポット買収の可能性が浮上した。CNBCが取り上げたロイターの報道によると、アルファベットは「ここ数日、いくら提示すべきか、独占禁止法当局が買収を許可するかどうかを議論している」という。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は買収価格について、「買収が報じられる前のハブスポットの時価総額に30%のプレミアムを上乗せした400億ドル(約6兆円)以上になるだろう」と書いている。
しかし、仮にグーグルがハブスポットに400億ドルを支払うとして、ハブスポットの収益が年率25%で成長し続け、今後10年間、年率13.5%のフリーキャッシュフローを獲得できたとしても、この買収はグーグルにとってマイナス30億ドルの正味現在価値をもたらすことになる。
さらに、ハブスポットの2023年の売上高が22億ドル(約3339億円)であり、この買収によるグーグルの売上高の増加率は1%にも満たない。
総じて、投資家はグーグルの株価に高い期待を寄せているわけではなさそうだ。MarketWatchによると、同社を担当する63人のアナリストは、向こう12カ月の目標株価を約166ドルに設定している。
(forbes.com原文)