6. リサ・スー(米国)/13億ドル(約2000億円)
AMDの株価は、スーが2014年にCEOに就任してから60倍以上に高騰。苦境にあった半導体企業はAIの寵児となった。台湾に生まれ3歳でニューヨークに移住したスーは、マサチューセッツ工科大学(MIT)で最も難しい専攻に思えたという理由で電気工学を修めた。7. ミシェル・ザトリン(カナダ)/12億ドル(約1800億円)
AIを活用したサイバーセキュリティや開発者が独自のAIモデルを構築できるクラウド空間を提供するクラウドフレアのCOO。モントリオールのマギル大学で化学を学び、グーグルや東芝を経て、2009年にハーバード・ビジネス・スクールの同期だったマシュー・プリンスとクラウドフレアを共同創業した。ザトリンは同社株を2%保有している。8. サム・アルトマン(米国)/10億ドル(約1500億円)
OpenAIのCEOで、昨年11月に劇的に解雇され、その後復帰した。38歳。2022年にChatGPTを発表してAIの爆発的な普及に火を付けたが、評価額800億ドル(約12兆円)以上とされる同社の株式は未保有。2014~19年にスタートアップインキュベーターのYコンビネーター代表として行った投資、オンライン決済サービスのStripe(ストライプ)への初期投資、掲示板サイトのReddit(レディット)と核融合発電スタートアップのHelion(ヘリオン)の株式が資産の源となっている。9. ハーベイ・ジョーンズ(米国)/10億ドル(約1500億円)
長くテクノロジー投資を行ってきた起業家で、エヌビディアの創業取締役。同社株の0.03%を保有し、昨年来のAIブームによる株価急騰で資産を大きく伸ばした。(forbes.com 原文)