では、AFEELAにはどのようなeモーターサウンドが用意されるのか? 河野氏は「国や地域によって異なる安全基準に従いながら、eモーターサウンドがいわゆる”クルマらしい音“であるべきなのかも含めて、これからAFEELAらしい音づくりを追求したい」と答えている。
ソニー・ホンダモビリティではAFEELAの開発環境の一部を開放して、Media Barやパノラミックスクリーンに表示するコンテンツや、eモーターサウンドを外部のデベロッパと「共創」するプログラムも立ち上げた。AFEELAはユーザーがデジタルガジェット感覚で乗りこなせる異色のスマートEVになりそうだ。
ユーザーフレンドリーな操作性を追求する
AIに関わるAFEELAの新展開として、CESでは「Microsoft Azure OpenAI Service」を活用する対話型パーソナルエージェントを、ソニー・ホンダモビリティが独自に開発することも明らかにされた。パーソナルエージェントによるユーザー体験の展望を、石井氏と河野氏はデザイナーとしての視点からどのように描いているのだろうか。河野氏は「人間とAIによるパーソナルエージェントとの関係は、例えば執事、恋人などさまざまな形になり得る」としながら、さらに乗り続けるほどにパーソナルエージェントがユーザーを深く理解する関係性も描けそうだと答えた。
石井氏は「安心・安全に結び付くパーソナルエージェントのあるべき姿」を掲げながら、ソニーの得意なセンシング技術に基づく安全走行支援のような体験の提供も検討できるとした。