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2024.04.07 12:00

EUの要求でiPhoneの「写真」が削除可能になると起こってしまうこと

私自身、ADPを使い始めて1年になるのだが、この機能は非常に優れていると感じる。すべてのデバイスでシームレスに機能し、これまでよりも高いレベルの安全性を提供してくれる。

唯一のリスクはエンドポイントとなるデバイスそのものが危険にさらされることだが、これはファームウェアのアップデートを維持し、アプリ、リンク、インストール、添付ファイルなどと賢明に付き合うことで対処はできる。

ADPは万人向けの機能だとは言えない。だが、もしあなたがこの記事を読み、自分のデータのセキュリティに注意を払う必要がありそうだと感じるのであれば、ADPはあなた向きだと言える。

写真という思い出は、他には替えられないものだ。それを守るための追加的な機能が無料で使え、かつ利用も簡単ということであれば、私にとって決断するのは簡単なことだった。

ADPの有効化は、iPhoneのiCloud設定から行うことができる。それには、信頼できるすべてのデバイスのファームウェアが最新である必要があるので注意しよう。有効化すると、スクリーンショットを撮って印刷し、物理的に安全な場所に保存できるリカバリーコードが表示される。また、アカウントの回復を手伝ってくれる信頼できる友人や家族を指名することも可能だ。

そして最後にEUへ。

アプリストアやブラウザ以上に、アップルのエコシステムの中核をなすアプリに対する要求は、そもそもユーザーがなぜiPhoneを選ぶのかという理由と密接に関わるものだ。

セキュリティ、プライバシー、保証。何かを囲っている壁のほとんどを取り払ってしまえば、中にあるものは崩れていってしまう。そうなれば、iPhoneとAndroidの違いを感じることもなくなり、同質化していくだろう。

それは、iPhoneかAndroidかという選択肢がある現状から、本質的には同じもの、つまり1つの選択肢を選ばざるを得なくなるという状況に変わることを表す。それは逆にユーザーの選択肢を減らしているということではないだろうか。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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