今年の新顔には、ファッション界の重鎮、バスケットボールの殿堂入りを果たした著名選手、そして超有名なポップ歌手が含まれる。新参265人の平均資産額は19億ドル(約2900億円)、資産総額は5100億ドル(約77兆円)。出身国は32カ国に上る。
最多は今年も米国で、67人がビリオネアの仲間入りをした。そのうち資産が最も多かったのは、ファストフードチェーンのレイジング・ケーンズ創業者トッド・グレイブスで、資産額は推定91億ドル(約1400億円)だ。
中国は国内経済が苦境に置かれているが、それでも新ビリオネアの数は昨年からほぼ倍増した31人で、2位を維持した。その中で資産が最も多かったのは、ファストファッション大手SHEIN(シーイン)を共同で創業したZ世代のマギー・グー、モリー・ミャオ、レン・シャオチンで、資産額はいずれも推定42億ドル(約6400億円)に上った。
インドからは、25人が新たにビリオネアとなった。その中には、2023年5月に死去した夫ミッキー・ジャグティアニが設立した電子商取引複合企業ランドマーク・グループの最高経営責任者(CEO)を務めるレヌカ・ジャグティアニ(資産額48億ドル=約7300億円)が含まれる。
最も裕福な新ビリオネアは、イタリアのアンドレア・ピニャターロだ。金融ソフトウエア企業のIONグループや、カリブ海のセントビンセント及びグレナディーン諸島にある高級リゾート、カヌアン・エステートなどを保有し、資産額は推定275億ドル(約4兆1600億円)。