2024.04.19

連休前、本当に満室? 元ホテルフロントマンが教える「宿泊予約の裏技」

Shutterstock(写真はイメージ)

以下、ホテル裏話 | なぜ?みんなの疑問を元ホテルマンが暴露 から、一部編集の上紹介する。


出張や旅行でホテル・旅館をインターネットで探す。しかし連休やお盆・お正月は、検索しても満室ばかりでどこも空いていない。

その地域で何かイベントや学会があるのか?混む時期じゃないのに予約が取れない! 空室が見つからない! 泊まるホテルがない!

「何とか予約する方法はないものだろうか?」

そんな経験のある人は多いと思います。

しかしちょっと待って下さい。宿泊をあきらめるのは少し早いかもしれません。

本当に満室?


本当に満室?

そうなんです。実は一部屋くらいは空きがあるかもしれないのです。ホテルに直接電話や公式ホームページで空室検索をしてみることが有効です。

なぜか? 理由は後述しますが、その前に繁忙期の効率的なホテルの探し方、取り方を知っておきましょう。

1 通常どおり予約サイトで効果的に探す。

2 どこも満室ならホテル自前の公式ホームページをチェックしてみる。

3 それでも満室なら直接電話で問い合わせてみる。

やはり予約サイトでの検索は圧倒的に時間が省けて便利です。日付・泊数・人数・地域など、いくつかの希望する条件を入力すれば、それに該当した空室があるホテルのみが表示されます。泊まれる可能性がないホテルは見なくて済みます。料金を安い順に並べ替えるなどして比較することも出来ます。ホテルには効率的な探し方があるのです。

公式ホームページをみたり、直接電話が有効な理由


予約サイトが「満室」表示で、予約できる部屋該当が出て来ない場合どうするか?次にこの方法を試しますが、まずは「なぜ空いているかもしれないのか」の説明をしましょう。

規模のとても小さい所は別ですが、ホテルは自前・自社の公式ホームページ以外にも複数の宿泊予約サイトに登録しているのが一般的です。「楽天トラベル」「じゃらん」「るるぶトラベル」「yahooトラベル」などなら、名前くらいは皆さん聞いたことがあるでしょう。

ホテルは空室数を管理するのに、自前のホームページも含めたこの複数のサイトを取りまとめる一元化予約システムを導入しています。

例えばあるサイトであなたが一部屋予約をしたとします。するとその情報は一元化システムに吸い上げられ、「空室在庫が1減りました」という情報がその他の全てのサイトに送信され、各サイトの在庫数が「マイナス1される」わけです。

「空室在庫共有形式」とでも呼んだら良いでしょうか。

部屋数の数字を、それぞれの予約サイトの管理画面で別々に手動で変更しないといけないとしたらそれは大変な作業で、間違えもおこりやす易いため為、一本化システムで自動化しているのです。

しかしどんな一元化ソフトを使っていたとしても、空室在庫数が反映されるのに若干のタイムラグが発生してしまいます。

もし残室が1の表示でほぼ同時に2人が予約をしたとします。するとなんと2人とも予約が成立してしまうことが稀にあります。いわゆるオーバーブッキングです。

その為、「残室数が〇室になったら空室として表示しない」というような設定も出来るようになっています。ですから用心深いホテルは最低でも一部屋はネット予約で売り切らず、予備の部屋を残しておく場合が多いのです。そして、最後の数部屋は、電話予約などで調整するのです。

こんな理由から、検索で満室になっていても、ホテルに電話で直接問い合わせれば、運が良ければ当日でも予約が取れる場合があるかもしれません。
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「ホテル裏話 | なぜ?みんなの疑問を元ホテルマンが暴露」より

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