ベゾスの資産は約20億ドル増加して約2010億ドルとなり、彼の次に裕福な米国人であるテスラのイーロン・マスク(資産1910億ドル)との差を約100億ドルに広げている。
ベゾスの資産は、ここ1年で850億ドル以上も増えたが、これはアマゾンの株価が2023年初めから2倍以上に上昇したことを受けてのものだ。ただし、ベゾスの資産は、世界で最も裕福な人物であるフランスのLVMHの会長兼CEOのベルナール・アルノーの資産(2210億ドル)を210億ドル下回っている。
マスクの資産は年初の時点では、ベゾスの資産を760億ドル上回っていた。しかし、アマゾンの株価とテスラの株価が正反対の方向に動いたことを受けて、2人の順位は入れ替わった(ベゾスとマスクの資産の大部分は、それぞれのアマゾンとテスラの株式に結びついている)。
テスラの株価は年初来で約33%下落したのに対し、アマゾンの株価は約20%上昇している。マスクの資産は、1月に裁判所が彼のテスラからの510億ドルの報酬の取り消しを命じたことでも下落した。
ベゾスの資産は、アマゾン株が186ドルの史上最高値を記録した2021年7月の2100億ドル超のピークをわずかに下回っている(アマゾン株は現在、約182ドルをつけている)。
2021年2月にベゾスがCEOを退任して以降、アマゾンの株価は大きく落ち込んだ後に回復した。同社の株価は、2014年以降で初めて通年の赤字を記録した2022年の後半までに50%以上も下落したが、その後は株価も財務も回復し、昨年はフリーキャッシュフローで過去最高の370億ドルを計上した。
ベゾスは2月に約10億ドル相当のアマゾン株を売却したが、依然として9%の株式を保有し、同社最大の個人株主となっている。
(forbes.com 原文)