現行Galaxyの多くはOLEDディスプレイを搭載しているが、このディスプレイには、長時間スクリーン上に静止して写し出されているものがある場合、焼き付きやすいという問題がある。
以前のアップデートであるOne UIのバージョン6.0は、2023年11月にリリースされたが、このアップデートによりディスプレイの焼き付きが起こってしまうという問題がすぐに明らかになった。
その原因は、Galaxyのディスプレイ上部に表示されるステータスバーの時間、Wi-Fiの強度、バッテリー残量などのアイコンがまったく動かなくなったからだ。
それまでは、そうした表示が動き回っていたということではなく、画面の焼き付きを避けるために、ディスプレイ上のアイテムを定期的にわずかに移動させるという巧妙な工夫がなされていた。これは控えめだが効果的な方法で、あまりに微妙なため、ユーザーはまったく気づかない。
しかし、バージョン6.0によってそのような工夫がなされなくなり、ステータスバーが文字やアイコンの焼け焦げた塊のようになるという問題が報告されていた。
9to5Googleによると、バージョン6.1で状況は再び変わった。ステータスバーのアイコンが動かないという現象は、サムスンのGalaxy S23 Ultraで最初に発見された。この機種を使用しているユーザーが最新のバージョンを確認したところ、ステータスバーのアイコンが再び動くようになり、時間の経過とともにわずかに移動するようになったため、焼き付きの問題がなくなったようだ。
サムスンはこの問題についてコメントを出しておらず、最初から別の解決策があった可能性もあるが、今回のようなアップデートが行われたことでより安心してGalaxyを使用できることになった。
今回のアップデートにより、Galaxy S23、Z Fold5、Z Flip5、Tab S9の各機種にGalaxy AIの新機能が追加された。
こうした新機能は歓迎すべきものであり、これらの製品を大幅に強化するものだが、画面の焼き付きなどの問題に対処することも同じくらい重要だ。今回のアップデートはその重要さを表したものなのだろう。
(forbes.com原文)