欧州

2024.04.02 09:00

ロシア軍、大規模な突撃で戦車12両を一気に失う 過去最大級の損害

安井克至
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これらの砲弾の最初分は数週間後にはウクライナに到着し、それによってウクライナ軍の砲兵火力はある程度回復するはずだ。一方で、数カ月にわたる砲弾不足はウクライナがFPVドローンの生産を大幅に拡充する契機にもなった。国内の小規模な工房から成るネットワークは、いまではFPVドローンを月に5万機以上も生産している。

ウクライナ軍の砲兵部隊は、以前は砲弾を10発発射してロシア軍の突撃部隊を撃破していたかもしれないが、現在はわずか5発でそうしている。近くにいるドローン運用部隊と連携し、最後の仕留め役を果たしてもらっているからだ。

新たな弾薬がウクライナに届き出しても、こうした戦術が引き続き戦場を形づくることになりそうだ。少なくとも向こう数週間から数カ月間、ウクライナ軍は基本的に榴弾砲とドローンを連携させた戦い方で、ロシア側の突撃部隊に対する防衛を続ける公算が大きい。榴弾砲とドローンの組み合わせではすでに、数カ月ぶりに榴弾砲の比重が高まってきているかもしれない。

ウクライナ軍での大砲の復活は、自由なウクライナの味方にとっても歓迎すべき動きだ。ロシア軍の突撃部隊はより大規模で、重装備になりつつある可能性がある。それを止めるには、ウクライナ側により多くの火力が必要になる。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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