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2024.04.02

世界で最も稼ぐアプリは「TikTok」、月間290億円 15カ月連続

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TikTokは米国政府からの攻撃を受け、インドでは禁止されており、中国では利用すらできないが、2月の売上高は世界1位だった。モバイルアプリの調査会社AppFiguresが3月29日に開示したレポートによると、2月のTikTokの売上高は1億8900万ドル(約286億円)で、2位YouTubeの売上高(1億1100万ドル)に大差をつけていた。

そして実は、これは驚くべきことではない。TikTokは少なくとも15カ月連続で世界トップの収益を上げている。

TikTokの収益源は2つある。1つは広告で、AppFiguresのレポートでその詳細は確認できないが非常に儲かる。もう1つはアプリ内課金で、ユーザーは1コインを約0.02ドルで購入する(1回の最低購入枚数は65枚)。このコインは、ライブストリーム中にクリエイターにチップを渡したり、個人的な投稿をブーストして閲覧回数を増やすために使用できる。

TikTokは以前から、フェイスブックやX(旧ツイッター)、Snap、インスタグラムよりもはるかに効果的にチップを活用していた。

AppFiguresがまとめた2024年2月の各アプリのApp StoreとGoogle Playの売上高の合計は下記のとおりだ(金額はストアへのコミッション支払いの後の額)。

・TikTok:1億8900万ドル(約286億6000万円)
・YouTube:1億1100万ドル(約168億3000万円)
・Disney+:1億700万ドル(約162億3000万円)
・Tinder:8500万ドル(約128億9000万円)
・Max (旧HBO):5800万ドル(約88億円)
・LinkedIn:3900万ドル(約59億2000万円)
・Bumble:3900万ドル(約59億2000万円)
・Hulu:3400万ドル(約51億6000万円)
・Peacock TV:3300万ドル(約50億円)
・Audible:3300万ドル(約50億円)

TikTokの2月の売上高は、前月からわずかに減少しているが、世界全体のアプリの収益も同様に減少しており、心配するほどではないとAppFiguresのアリエル・ミカエリCEOは述べている。同社の集計によると、2月の上位10のアプリの売上高の合計は7億2800万ドルで、1月の7億4800万ドルから3%減少した。

また、TikTokは少なくとも2022年12月からこのランキングの首位を維持している。

米国政府が中国企業のバイトダンスにTikTok の売却を迫る中で、このアプリは巨額の収益を生み出し続けている。しかし、ここで気になるのはこのような政府の努力が最終的に、TikTokで活躍するインフルエンサーやおそらく収益の大部分を占めているであろう米国人ユーザーに影響を与えるかどうかだ。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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