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2024.04.04

メタバース八幡宮で障がい者の自己実現を支援

プレスリリースより

福岡県の紅葉の名所であり、「もみじさん」として親しまれている紅葉八幡宮は、同神社を忠実に再現したメタバース神社を公開する。その制作には障がい者も参加しており、日本の伝統文化を世界に発信すると同時に、障がい者の自立を支援する。

紅葉八幡宮は、福岡市で障がい者就労支援施設を運営するHLサポートと共同でメタバース神社を制作した。専用アプリを使うと神社内を散策でき、豆知識カードを集めたり、参拝したり祈願したり、ミニゲームなどの体験ができる。

HLサポートは福岡市内で4つの就労支援施設を運営している。一般企業への就職を目指したスキル教育を提供しているが、一般事務とならんでゲームやグラフィックのスキルも学べる。その一環として、ゲーム制作は初めてという3人の利用者とサポート職員とで施設案内のための再現CGゲームを制作し、公開している。

一方、紅葉八幡宮は、2016年から御朱印をスマホカメラにかざすと神様に会える『御朱印AR』というアプリを提供している。こうした下地があって、メタバース神社が誕生したものと思われる。

就労支援施設の目的は、障がい者が就労によって経済的自立を果たせるようにすることだが、こうした取り組みが進展すれば、一般企業への就職以外にも自立の道がひらかれるだろう。実際、HLサポートはこう話している。「メタバースの制作に障がい者が参加することで、彼らが社会に貢献し、自己実現を果たす場を提供しています。これは障がい者の社会参加を促進する取り組みであり、彼らの能力や才能を活かすことができる機会を提供しています」

メタバースには、どうしても部屋から出られない人、人と関わるのが苦手な人でも自己実現、つまり自分が本当にやりたいことをやって自立できる世界の到来が期待される。メタバース紅葉八幡宮は4月公開予定。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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