現在はスマートリングの時代であり、中国の情報サイトithomeが最近見つけた特許は、アップルのリングがどのように使われるかのヒントを示している。
出願された図には、ジェスチャーを解釈するさまざまな方法や、制御方法として使われることが示されている。
そこでは、いくつかの技術がが使われている。リングの外側には別の指に触れたことを検知する静電容量型のセンサーがある。リングの内側にはなんらかの圧力センサーが使われているようであり、たとえば人差し指で親指を押したときに生じる筋肉の収縮を検知することができる。
また図には、Apple Watchに対するリングの相対的な位置を感知する様子も描かれており、反対側の手のひら上での指の動きも検知できるようだ。
これらの技術は、人気のスマートリングOuraRingで使用されている加速度計とジャイロスコープを組み合わせた「3D加速度センサー」に加えて使用されるものと考えられる。
一連の追加機能は、現在、目と指の動きでコントロールされているApple Vision Proの強力なコントローラーとして、Apple Ringを使用する可能性を開くものでもある。「じゃんけん」ができるというのもわかりやすい説明かもしれない。
ただし、注意点もある。特許の出願は、書類にある以上の作業が行われたことを示すものだと考えるべきではない。例えばアップルがApple Ringのプロトタイプを開発しており、一連の機能がすでに動作していることを意味するものではない。
それでもこれが興味深いのは、出願書類にある機能が、OuraやEvie Ringをはじめとする現行のスマートリングや、近々発売予定のサムスンのGalaxy Ringにもないものだからだ。
私がApple Ringについて聞いたのはこれが初めてではなく、数カ月前から噂されている。
2月に韓国のElectronic Timesは、アップルが24時間着けていられる目立たないウォッチを作りたがっていることを示唆した。睡眠トラッキングにとってかなり重要な要素だ。
これらの記事で描かれているリングは、健康、睡眠トラッキング、基本的なアクティビティのトラッキングに焦点を合わせたもので、現在あるスマートリングとあまり変わらない。
しかしそれは、ピンチ(あるいはそれに似た)ジェスチャーが筋肉が収縮を起こすのを検知する技術など、出願書類に書かれている追加機能が採用される可能性を排除するものではない。
2024年は「スマートリングの年」になろうとしている。サムスンと中国のモバイル機器メーカーであるHonorは、それぞれのプロダクトを正式に発表している。ただし、このカテゴリーは実際のところ新しいものではない。Ouraは2015年にKickstarterのキャンペーンで初めて製品を公開した。現在のハードウェアは第3世代であり、今年中に第4世代の登場が予定されている。
(forbes.com 原文)