アプリ開発などを行うSnackTimeは、スマホ中毒解決アプリ『No More X』(iOS版)をリリースした。最初にブロックしたいアプリを選択しておくだけで、そのアプリを開こうとしたときにこのアプリが割って入る。
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たとえばXをブロックすると、Xアプリのアイコンをタップしたとき、Xはすぐに開かず、「本当に開きたいですか?」と『No More X』に問いかけられる。同時に、前回のXの使用時間と、24時間以内に何分、何回使ったかも示される。「続ける」ボタンをタップすると『No More X』から深呼吸を促す通知が届き、それをタップすると「息を吸って」と深呼吸エクササイズが始まってユーザーの気分を落ち着かせる。「息を吐き出す」と深呼吸エクササイズが終わると、続けてランダムに選択された偉人の名言が示され、自制が促される。
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ここで思いとどまれば大成功。それでも我慢できずに「アプリを開く」を選択すると、何分間ブロックを解除するかを選択する画面に移る。そこで時間を指定して、ようやくXが開くという具合だ。指定した時間になると、「ここで頑張って終わらせることができれば偉いです」と励ましてくれる。
世の中にはいろいろなアプリがあるが、アプリを使わせないようにするアプリというのは、今のスマホ中毒社会を象徴する皮肉な存在だ。アプリ世界の生態系が、健全な環境を保とうとしているかのようにも見える。ちなみにこれを開発したSnackTimeは、生成AIに勝手にイラストを模倣されないよう作品をAI学習から保護するサービス『emamori』を1月にリリースしている。
![『emamori』で保護していない絵(上)と保護した絵(下)を生成AIが模倣した結果。](https://images.forbesjapan.com/media/article/69995/images/editor/f9b13bbcec6cc6f8707a20427ee55aea3e88ed9d.jpg?w=1000)
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