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2024.04.03

X中毒解決アプリでマインドフルネス 『No More X』

プレスリリースより

ツイッターがXに変わり、イーロン・マスクのやり方が気に入らないなどなんだの最初は違和感を口にしていたが、気がつけばあいかわらずツイート(ポスト)をスクロールさせて時間を浪費しているなんていう人も多いだろう。そんなX中毒者のために、Xつの使い過ぎをやさしく制止してくれるアプリが登場した。

アプリ開発などを行うSnackTimeは、スマホ中毒解決アプリ『No More X』(iOS版)をリリースした。最初にブロックしたいアプリを選択しておくだけで、そのアプリを開こうとしたときにこのアプリが割って入る。

たとえばXをブロックすると、Xアプリのアイコンをタップしたとき、Xはすぐに開かず、「本当に開きたいですか?」と『No More X』に問いかけられる。同時に、前回のXの使用時間と、24時間以内に何分、何回使ったかも示される。「続ける」ボタンをタップすると『No More X』から深呼吸を促す通知が届き、それをタップすると「息を吸って」と深呼吸エクササイズが始まってユーザーの気分を落ち着かせる。「息を吐き出す」と深呼吸エクササイズが終わると、続けてランダムに選択された偉人の名言が示され、自制が促される。

ここで思いとどまれば大成功。それでも我慢できずに「アプリを開く」を選択すると、何分間ブロックを解除するかを選択する画面に移る。そこで時間を指定して、ようやくXが開くという具合だ。指定した時間になると、「ここで頑張って終わらせることができれば偉いです」と励ましてくれる。

世の中にはいろいろなアプリがあるが、アプリを使わせないようにするアプリというのは、今のスマホ中毒社会を象徴する皮肉な存在だ。アプリ世界の生態系が、健全な環境を保とうとしているかのようにも見える。ちなみにこれを開発したSnackTimeは、生成AIに勝手にイラストを模倣されないよう作品をAI学習から保護するサービス『emamori』を1月にリリースしている。
『emamori』で保護していない絵(上)と保護した絵(下)を生成AIが模倣した結果。

『emamori』で保護していない絵(上)と保護した絵(下)を生成AIが模倣した結果。

『No More X』はiOS版のみ。Android版は開発を計画中とのこと。有料版(月額1000円、年額7000円)では、ブロックするアプリの数が無制限になり、名言の数も増える。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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