今後の競売品
RRオークションは来月、さらに時代をさかのぼるサイン入りの品や芸術品を競売にかける。19世紀から20世紀にかけて品々900点近くが出品される。目玉の1つは、元米大統領エイブラハム・リンカーンのサインが入った額面72.10ドルの小切手。1859年2月16日付のもので、支払い先は製本所ジョンソン&ブラッドフォードとなっている。PSA/DNA鑑定の10段階評価で上から2番目の「MINT 9」と鑑定されたこの小切手は、リンカーンと米政治家スティーブン・ダグラスとの間で行われた有名な討論や、米国史上極めて重要な時期に行われた討論の原稿の出版に関する洞察を与えてくれる。
もう1つの目玉は、ロシアの革命家レフ・トロツキーが署名した自著『ロシア革命史』の出版契約書だ。この契約書には、トロツキーと出版社経営者アルベルト・ボニのイニシャルが14カ所に入っており、出版条件が記述されている。物理学者アルベルト・アインシュタインの署名入りの書簡もある。アインシュタインの『特殊相対性理論』をめぐる実験について論じられている。チャールズ・ダーウィンの署名入りの書簡では『種の起源』の新英語版について書かれている。
リンカーンと米政治家ジェームズ・ブキャナンの署名が入った海軍の文書からは当時の米海軍についての洞察が得られ、南北戦争時代とそれ以降についての理解を深められる。また、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師がしたためた歴史的な手紙もある。高等教育における人種隔離について書かれており、キングの夢を追い求める姿勢を浮き彫りにし、公民権運動の苦闘と勝利が集約されている。
その他には、米初代大統領ジョージ・ワシントン、米政治家ジョン・ハンコック、フランスの元皇帝ナポレオン・ボナパルト、元英首相ウィンストン・チャーチル、インドの指導者マハトマ・ガンジーなどの直筆サインも競売にかけられる。音楽ファン向けには、ボブ・ディランやビートルズのものもある。
入札は22日に始まっており、4月17日まで。詳細はRRオークションのウェブサイトでチェックしてほしい。
(forbes.com 原文)