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2024.04.02 09:15

工事現場はメタバース 足場の組立解体訓練用VRシステム

プレスリリースより

建物の外装工事や屋根の修理などを行う際には、まず足場が組まれる。鉄パイプと踏み板を満載した足場屋さんのトラックが現場に到着するや、熟練の職人さんたちがヒョイヒョイと跳び回り、短時間のうちに足場を完成させて風のように去って行く。危険はないのだろうかと心配になるが、実際、足場の組み立て解体中の転落事故が非常に多く問題になっている。そこに登場したのが、VRゴーグルを装着してメタバースで訓練と安全教育を行う「足場組立・解体メタバーストレーニング」だ。

建設現場作業員のための「安全体感VRトレーニング」など、VRを使ったeラーニングの開発運営などを提供している積木製作は、このたび仮設機材レンタル事業を展開する杉孝と、足場の組立と解体に特化したレーニングサービスを開発し、販売を開始した。

メタバース内に現場を再現し、そこで作業を疑似体験するため、グループでの共同作業が可能。また遠隔で訓練に参加することもできる。使われる足場は「くさび緊結式足場」という種類のもの。現在主流の「ピゲ足場」と呼ばれるやつだ。必要な工具はすべて揃っていて、講師も同じ「現場」に参加して指導できるので、実地で訓練しているのと変わらない。ただ、落ちても怪我はしない。


専門家の監修によるシナリオに沿って訓練が行われ、作業後は体験内容のスコアの表示や、録画を見ながらの振り返り学習ができる。安全教育にも活用が可能とのことだ。

今後は、顧客のフィードバックをもとに定期的にトレーニング内容のアップデートを実施すると両社は話している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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