ポルシェ911と同じRRのルノー「トゥインゴ」
2016年に登場したルノーのコンパクトカー、3代目「トゥインゴ」。リアに0.9Lターボを載せて後輪を駆動させる、希少なRRレイアウトであることに加え、ポップな内外装が魅力だったが、2023年いっぱいで生産が終了した。同時期にデビューしたスマートの「フォーフォー」と同じ基本設計の、いわゆる兄弟車だったことも特徴のひとつ。ただし、スマートのほうは一足早く2021年に生産が終了している。
ご存知のように、欧州ではBEVへの移行を急いでいるが、ルノーも例外ではなく、新しいコンパクトBEV、「ルノー5(サンク)E-TECHエレクトリック」の導入を今年の秋に控えている。
けれど、最近になってメルセデス・ベンツが「2030年までにガソリン車をやめるのを、やめました」というように、BEV一辺倒路線はどうやら雲行きが怪しくなってきた。
だったらポルシェ911同様にガソリン車のRRながら、ポルシェ911より遙かに安いトゥインゴ、まだまだ魅力たっぷりと言えるんじゃないだろうか。
BEVになっての復活を望みたい「ミニクラブマン」
クラシックミニ時代にあった、ボディをストレッチしたワゴンボディの「カントリーマン」や「トラベラー」を、BMW製ミニでも選べるように開発されたのが、2008年に登場した初代「ミニクラブマン」。2015年11月には2代目へ移行したのだが、2024年2月に生産が終了した。販売成績自体は決して悪くはなかったようだ。しかしBMWとしては、今後ミニの3ドアより “広いミニ” を求めるならば5ドアや、ひと回り大きな「ミニ・カントリーマン(旧名はクロスオーバー)」をどうぞ、ということらしい。
けれど、本当にそれでいいのだろうか? クラシックミニ時代にカントリーマンやトラベラーを求めた人は、広さだけでなく、個性でもあった観音開きのバックドアが付いている見た目が好きな人も、多かったんじゃないだろうか。
そういえばBMW製ミニの初代にはカントリーマンは設定されず、2代目の3ドアをベースに、初めて登場したっけ。
新型(第4世代)ミニはBEVが主流になるようだけど、BEVの3ドアミニをちょい伸ばして観音開きドア付きモデルを、今一度検討していただけませんか、BMWさん。