OpenAIの動画生成AI「Sora」でアーティストが生み出したシュールな作品

安井克至

クリエイターのドン・アレン・スティーブンソン3世は、自身の動画についての声明の中で「Soraは物理学の伝統的な法則や思考の慣習に縛られていません」と述べ、このツールとのコラボレーションにより「技術的なハードルから純粋なクリエイティビティへと焦点がシフトし、瞬時の視覚化とラピッドプロトタイピングの世界が解き放たれました」と付け加えた。


発表された短編フィルムには、ロサンゼルスのクリエイティブエージェンシーNative Foreign(ネイティブフォーリン)の共同設立者でクリエイティブディレクターのニック・クレベロフによる作品も含まれている。彼のエントリーは、数十年にわたるムードと視覚スタイルを横断する魅力的なコンピレーションを提示している。

クレベロフは、Soraが自身のエージェンシーの仕事と個人プロジェクトの両方へのアプローチ方法をどのように変えるかをすでに見通せるという。クレベロフはLinkedInでSoraの動画を共有しながら「Soraは、予算と資源の制約によって棚に眠っていたり、無期限に中断されていたオリジナルのコンセプトを反復し、探求することを可能にしてくれます」と述べている。

動画の中では、白黒のノワール風のシーンから抜け出したような男性が、雨の降る石畳の街路を歩き、別の男性はノスタルジックなセピアトーンで描かれた昔ながらの時計修理店で部品を覗き込んでいる。待てよ、海中から現れたのは近未来的なスポーツカーか? そう、そのとおりだ。


forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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