OpenAIの動画生成AI「Sora」でアーティストが生み出したシュールな作品

同社は「Soraにはまだ改良すべき点がたくさんありますが、クリエイターのアイデアの実現にこのモデルがどのように役立つかは、すでに垣間見ることができます」と述べている。


生成AIは、ツールのクリエイティブな可能性への熱狂から、アーティストの作品がAIデータセットのトレーニングのために盗まれるのではないかという懸念や、アルゴリズムがクリエイターの仕事を奪ってしまうのではないかという懸念に至るまで、さまざまな激烈な反応を引き起こし続けている。意見のぶつかり合いは続いている。もちろん、このツールへの早期アクセスを許可されたアーティストや映画製作者は、少なくともSoraに関しては、意欲的な側面に大きく傾いているようだ。

3Dビジュアル、拡張現実、デジタルファッションを専門とするロンドンのOraar Studio(オーラースタジオ)のクリエイティブディレクター、ジョセフィン・ミラーは次のように述べている。「このような高いレベルの品質で、迅速に概念化を行える能力は、私のクリエイティブなプロセスに挑戦するだけでなく、ストーリーテリングの進化にも役立ちます」

ミラーの短編フィルムは、魚のような虹色の鱗で覆われた衣服に身を包んだ人間が、穏やかに浮遊し旋回する夢のような水中世界を描いている。米国時間25日にOpenAIが取り上げた他の多くの映画と同様、この短編フィルムの世界は現実と自由な想像力の間のどこかを漂っている。

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翻訳=酒匂寛

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