職場の幸福を推進する存在であるCHOは、企業文化として、帰属意識や透明性、心理的な安全性、ソーシャル・レコグニション(従業員たちが承認し合う仕組み)などを提供しなくてはならない。
従業員がやる気を持てるようにするには、他社に負けない報酬や、自分に求められていることや目標が明確であること、メンターから支援や助言を受けたり、キャリアアップしたりできるチャンスなどが必要だ。
とはいえ、誰もが同じことを求めているわけではない。CHOに欠かせないのは、各従業員のニーズに応じて個別に支援することだ。信頼でき、共感力のあるリーダーであれば、従業員が柔軟に働ける仕組みをつくり、働く場所や時間、働き方を選べるようにして、各々が最大限の実力を発揮できるよう計らうだろう。
職場での幸福度を高めるために従業員ができること
職場での幸福度を高めるために、企業はCHOという専門職を設けることができるが、従業員側にも、職場での日々を、より幸せで充実したものにし、全般的なウェルビーイング、エンゲージメント、生産性を高めるためにできることがある。幸せな職場をつくるための個人の戦略
・仕事に意義を見いだし、より大きな目的のために働く方法を見つけよう。そうすれば、達成感と幸福感が得られる・生活の質(QOL)を高められるよう、公私をきっぱり分けよう
・過去や将来をあれこれ考えず、目の前のことに集中するようにして、日常業務を行うなかで幸福感を得られるよう習慣づけよう
・幸せな気持ちで働くために、付き合う人に注意しよう。ネガティブで他人を見下し、噂や悪口を喜んで広めるような人との付き合いは避けよう
・仕事で何かを達成したり節目を迎えたりしたときは、祝福しよう
・価値観や興味関心が似通った同僚と親しく付き合い、好ましい職場環境を育もう
・業務時間中に休憩を挟み、深呼吸をして、充電を心がけよう
・気分が上向くような行動を心がけ、散歩やメディテーション(瞑想)をしたり、同僚と笑い合ったり、肯定的なやりとりを交わしたりしよう
(forbes.com 原文)