欧州

2024.03.25 08:30

ウクライナ軍、ロシアの揚陸艦をさらに2隻破壊か 補給への打撃は見込めず

ロシア海軍のロプーチャ級揚陸艦「アゾフ」。2018年7月、ロシア占領下のウクライナ南部クリミア・セバストポリで(Alexander Zamaraev / Shutterstock.com)

その頃までは、ウクライナ側がこの橋を破壊し、黒海艦隊の揚陸艦の撃沈を重ねていけば、南部のロシア軍部隊への補給を事実上遮断できたかもしれない。実際、ウクライナ軍はクリミアの橋や黒海艦隊の揚陸艦を狙った攻撃を繰り返し、橋を損傷させたり揚陸艦を沈めたりしてきた。
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だが現在は、クリミアの橋や揚陸艦を破壊してもロシア側の補給を絶つことはできない。ロシア軍の工兵らの超人的な努力によって、ロシア南部のロストフナドヌーと、ウクライナ東部ドネツク州のロシア側支配下の都市、さらにウクライナ南部のロシア側支配下のベルジャンシクやマリウポリを接続する新たな鉄道が開通したからだ。この新路線によって、ロシア南部からウクライナ南部への貨車での輸送に要する時間は数日短縮されることになった。

ロシア軍はもはや、南部の戦線で戦う自軍部隊への補給を揚陸艦にあまり頼らずに済むようになったということだ。ロシア海軍のロプーチャ級揚陸艦が燃え上がる様子は、自由なウクライナの友人にとって喜ばしものだろうが、それは次第に無意味な光景にもなりつつある。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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