ニュージャージー州連邦地方裁判所に提起された訴訟は、アップルがシャーマン法第2条に違反してスマートフォン市場を独占していると主張している。
訴状は、アップルがアプリストアのポリシーや開発者との契約などを通じて「変幻自在のルールや制限」を課し、デジタルウォレットなどの自社サービスに代わるサービスを競合他社が提供できないようにしていると指摘。iPhoneだけでなく、ウェブブラウザ、自動車サービス、広告サービスなどについても独占の疑いがあるとしている。
「アップルの反競争的かつ排他的な行為を阻止しない限り、同社はiPhoneの独占状態を他の市場や経済分野にも拡大し、定着させる恐れが高い」と訴状には記されている。
リサ・モナコ米司法副長官は記者会見で、アップルは「スマートフォン市場に革命を起こしたのに、その進歩を停滞させしまった」と述べた。
裁判所に提出された文書によると、訴訟にはニュージャージー、アリゾナ、カリフォルニア、コネティカット、メーン、ミシガン、ミネソタ、ニューハンプシャー、ニューヨーク、ノースダコタ、オクラホマ、オレゴン、テネシー、バーモント、ウィスコンシンの各州とワシントンD.C.(コロンビア特別区)の司法長官が名を連ねている。
アップルはフォーブスの取材に対し、訴訟は「事実関係と法律に照らして誤っている」との見解を示し「精力的に争っていく」と表明した。
(forbes.com 原文)