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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

Wavebreak Media Ltd/Bigstock



「Uberのヘルスケア版」とも言える事業を展開する企業に注目が集まっている。その企業の名は「Pager」。共同創業者のOscar SalazarはUberの最初のプロトタイプを作った人物として知られる。

Pagerは7月14日、総額1,400万ドル(約16億8,000万円)の資金を調達したと発表。現在、ニューヨーク限定で実施しているサービスをサンフランシスコやロサンゼルスなどへ広げていく。出資元には俳優のアストン・カッチャーが立ち上げたSound VenturesやNew Enterprise Associatesなどの名があがっている。

医師の予約プラットフォームとしてはZocDocやDoctors On Demandが知られるが、Pagerは更に踏み込んだサービスを提供する。ニューヨーク市内の在住者であれば、予約から二時間以内に医師が派遣され、診察や治療が受けられる。料金は初回の医師派遣にかかる費用が50ドル(2回目以降は200ドル)。診察料が100ドル。現場での処置費用が200ドルとなっている。

Pagerは患者と医師をマッチングし、費用はユーザーが登録したクレジットカードに請求される。現状ではどの保険ネットワークとも提携していないため、費用はかなり割高だ。そのため、今のところは価格よりも利便性を求めるユーザー向けのサービスとなっている。

「今後、Pagerは保険会社と提携して顧客リーチの拡大を図る」と、出資元のベンチャーキャピタル、NEAのパートナーのMohamed Makhzoumiは述べている。

CEOのGaspard de Dreuzyは「Pagerは、幅広い医療ケアの選択肢をオンデマンドで提供することに注力している。患者によっては電話やメッセージングによる相談も受けるし、自宅への訪問診療や最適な専門医の紹介なども行う。我々は、ヘルケア業界におけるAmazonのような存在を目指したい」と述べている。

ウーバー創業者の一人であるSalazarがPagerの立ち上げに関わっていることは、驚きに値しない。SalazarはUberモデルの伝道者として、ライドシェアにUberの利便性を持ち込んだアプリ「Ride」の共同創業者でもある。また、先月からは別のスタートアップと組み、「Uberのゴミ版」とも呼べる新たなサービスの開発に取り組んでいる。また、彼は新たな事業領域として教育分野を検討中だ。

「私が関わっている事業には、全てストーリーがあるんだ。私が求めているのは、社会に対してインパクトを与えることだ。スタートアップがそのような目的を持つことは、より早く世の中を変革することにつながる」とSalazarは述べている。

文=アレックス・コンラッド(Forbes)/ 編集=上田裕資

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