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2024.03.28

AIで認知症兆候を検出 カギは独居高齢者の電気の消費パターン

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電気の使用量をモニターして独居高齢者の安全を見守るサービスが、住人の認知症の初期症状を検出する技術を開発、特許を取得した。増え続ける独居高齢者を、プライバシーを保ちつつそっと見守ることができる手段として期待がもたれる。
エッセンシャルエナジー公式ホームページより

エッセンシャルエナジー公式ホームページより

新電力のエッセンシャルエナジーは、電気契約者向けに、ひとりで暮らす高齢者の生活パターンの異変を電気使用量から検知して本人や家族に知らせる「見守り電気」というサービスを提供している。月額990円の「見守り電気プラスサポート」を契約すれば、見守りに加えて、利用者に年齢の近いシルバー人材による週1回の電話による状況確認「ウィークリーコール」が提供される。また、夏にエアコンを使っていないことがわかると電話で注意を促したり、スタッフが家まで駆けつけるなどのオプションサービスもある

こうした「電気使用量の高度利用」を目標にかかげるエッセンシャルエナジーは、利用者の概日リズム(体内時計)を電気使用量の変化から可視化して、AIによるパターン解析で認知症特有の行動を検出する技術を開発した。今後は利用者のヒヤリングなどを経て実証実験を重ね、サービスに加えることを予定している。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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