アート

2024.03.23 12:00

急成長するインドの現代アートシーン、支えるのは「草の根」の力

鈴木 奈央
『Quest for Justice』シリーズは自身の妻の日常と、メキシコの壁画運動で有名な画家、ディエゴ・リベラとホセ・クレメンテ・オロスコが描いた労働者たちの姿に着想を得たものであり、インドの女性たちの日々を表した「フェミニズムを象徴する作品」だという。

一方、BMWインディアとのコラボレーションにより、今回のIAFで初めてインスタレーションを展示したグジャラートを拠点に活動するアーティスト、サシ・タヴドズは「アートをより幅広い層の人々にとってアクセス可能なものにするためには、アートフェアや展示会のようなイベントが極めて重要だ」と述べている。

アートとサステナビリティ、イノベーションを推進するBMWインディアは「The Future is Born of Art(未来はアートから生まれる)」と名付けたコミッションを通じて、アーティストたちの活動を支援。IAFではBMWインディアにより、トークイベントも開催した。

イベントに参加したアーティストのアニタ・デューブ、バルテルミー・トグオ、ジティッシュ・カラットは、インドの若手アーティストたちが活動の基盤を築くために取り入れている画期的な方法などについても話し合った。

そのなかではデューブも、自国の芸術産業が資金面でほとんど公的な支援を得られないことに言及。活動はあくまで「アーティスト本人の取り組み次第」だと語っている。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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