Bキャピタルの共同創業者のサベリンは3月19日の声明で、「多くの未上場ハイテク企業にとって厳しい環境の中、Bキャピタルのポートフォリオに含まれる優秀な創業者や、我々が注視してきた他の起業家を支援するために利用可能な資金をほぼ倍増できたことを嬉しく思う」と述べた。
同ファンドは、主にテクノロジーやヘルスケア、気候変動テクノロジーなどの分野のレイトステージのスタートアップに投資する予定で、米国とアジアに焦点を当てている。新規の投資に関しては、ボストン・コンサルティング・グループと提携し、投資先企業の成長を加速させる。
過去にByju's(バイジュース)やMeesho(ミーショ)などのインドのスタートアップを支援してきたBキャピタルは、オポチュニティーズ・ファンドIIが年金基金やファミリーオフィス、富裕層の個人、政府系ファンドを含む既存および新規の投資家を惹きつけたと述べた。同ファンドは昨年6月に、米国を拠点とするリーガルテックのスタートアップIcertis(アイサーティス)に最初の投資を行った。
2016年にサベリンと著名投資家のハワード・モーガン、元ベインキャピタル幹部のラジ・ガングリーらによって設立されたBキャピタルは現在、複数のファンドで60億ドル以上の資産を運用している。同社は昨年、グロースIIIファンドで12億ドル、2022年にはアーリーステージファンドで2億5000万ドルをクローズしていた。
ブラジル出身のサベリンは、昨年9月のフォーブスの「シンガポールの富豪50人」のトップに入り、保有資産は160億ドルと試算された。彼の富のほとんどは、2004年にマーク・ザッカーバーグと共同で設立したメタの株式からもたらされている。サベリンは、2012年に米国籍を放棄して以来、シンガポールに居住している。
(forbes.com 原文)