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2024.03.21

大谷翔平の通訳、水原一平をドジャースが解雇 「大規模な窃盗」計画主導で

Photo by Masterpress/Getty Images

ロサンゼルス・ドジャースのスター選手、大谷翔平の代理人は、大谷選手の通訳である水原一平が大谷選手の収入を盗んで違法な賭けを行う「大規模な窃盗」計画を主導していたとして3月20日に水原を告発した。ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。

アメリカン・リーグで2度のMVPに輝き、12月には球界史上最高額の契約を勝ち取った大谷選手の代理人は、大谷選手の通訳を務めていた水原が、連邦政府の捜査を受けているマシュー・ボーウィーと名乗るブックメーカーと賭けを行ったとして告発している。

情報筋がESPNに語ったところによると、このスキームで大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)の電信送金が行われており、大谷選手の広報担当者は当初、その資金が水原の借金を肩代わりするために大谷の口座から送金されたとESPNに語ったが、その広報担当者は後にその発言を撤回した。

大谷の代理人を務める法律事務所バーク・ブレトラーはESPNに声明を発表し、大谷選手は「大規模な窃盗の被害に遭った」と述べ、同事務所はこの問題を当局に引き渡していると付け加えた。フォーブスはバーク・ブレトラーと水原にコメントを求めている。

現在29歳の大谷は、MLB史上最高額となる7億ドルの契約をドジャースと結び、2034年までロサンゼルスでプレーすることになっている。

ドジャースは20日に水原を解雇したと複数のメディアが報じた。

大谷とドジャースとの記録的な契約額のうちの6億8000万ドルは、10年契約の終了まで繰り延べられ、大谷は今後10年間、毎年200万ドルずつを受け取ることになる。大谷は、2034年から彼が50歳近くになる2043年の間に、残りの額を受け取ることになる。

大谷は、日本のプロ野球リーグでの輝かしいキャリアの後、ロサンゼルス・エンゼルスと200万ドルの新人契約を結び、2018年にMLBに入団した。

大谷は最初のシーズンで新人王に輝き、主に指名打者としてプレーしたが、投手としても4勝を挙げ、防御率3.31というすばらしい成績を残した。この二刀流選手は2021年にマウンドに戻り、2022年には打者として34本塁打を放ちながら、防御率2.33でサイ・ヤング賞投票4位となった。

エンゼルスとの契約が終わりに近づくにつれ、大谷はフリーエージェントの噂のトップに立ち、エージェントらは彼が長期契約で年間数億ドルを稼ぐだろうと推測していた。フォーブスは、大谷の昨年の収入を6500万ドル(約98億円)と推定しており、その内訳を年俸3000万ドルに加え、スポンサー13社から得る収入が3500万ドルと見積もっていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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